近年どんどん広がりを見せるコスプレ。
ネットニュースにとどまらず、地上波でコスプレイヤーの姿を見るのも珍しくなくなりました。
僕はコスプレする側ではありませんが、コミケやワンフェス等、大規模なイベントでコスプレエリアがあるとカメラを持って撮影しに行きます。
可愛い・かっこいい・面白い、様々なコスプレを撮影するのは超楽しい。
そんなコスプレ撮影を極めて趣味から仕事に、プロカメラマンとして活躍される井田達也さんが2023年8月31日に初の書籍を発売。
タイトルは「撮影依頼が止まらない!コスプレカメラマン超入門」
本の内容はストーリー仕立てになっており、コミケでコスプレ撮影に目覚めた主人公がスタジオ撮影・ロケ撮影とステップアップしていく内容です。
ストーリーに合わせてイベントの参加方法や、機材の説明も書かれているため、コレを読めばすぐにコスプレ撮影に行けるというまさに超入門な一冊。
井田さんの失敗談等も書かれており、イベントでのコスプレ撮影を趣味とする僕にはとても面白い一冊でした。
コスプレをする人・撮る人・興味がある人、全員にオススメです。
書籍の発売を記念して、サイン会とトークショーが開催。
コスプレ界の第一線で活躍されるお二人のトークショー、俺得過ぎるので参加してきました。
■会場:池袋サンシャインシティ 3F 展示ホールC
当日はアコスタの屋内コスプレエリアとなっており、その奥でトークショーを開催。
■開催日時:2023年9月2日(土)
書籍販売・サイン会:12:00~17:00
トークショー:14:00~15:00
■チケット代:無料 ※別途アコスタのチケット(アーリー:2,500円、通常:2,000円)が必要
会場はこんな感じ。
写真だと壇上がトークショースタイルになっていますが、サイン会では壇上に長机が置かれ井田さんがスタンバイ。
一人ずつ壇上に上がってサインを貰います。
サインとスタンプを押してもらいました。
サインを書いてもらう間、昨今のアコスタに関して軽くおしゃべり。
実はコミケで同人誌買う際もちょろっとだけ話したことがありますが、その時も今回もとても気さくで話しやすい方でした。
サインは本に書いてもらうスタイルですが、持ち込みでも現地購入でも可。
どちらでもオッケーなのは嬉しい。
トークショー前にサイン会に参加すると、トークショーの整理券を貰えます。
紙ではなく銭湯の鍵についてそうな番号札スタイル。
13:45に再集合して入場する流れになります。
整理券がなくてもトークショー自体は観覧可能ですが、良い席が良ければ整理券をもらってねって感じです。
表紙で伊織もえさんが着用しているセイバーの衣装が出口付近に展示されていました。
お値段50万円だそうで。
そして14:00に始まるトークショー。
トークショーは全編撮影・録画OKという太っ腹なレギュレーション。
以下トークショーで面白かった部分の要約。
・「その着せ替え人形は恋をする」はコスプレグラビアを合計3回実施。
伊織:作品の初期から関わらせていただき、作者の方に資料として「これは海夢」「これは雫」とカラコンを送ったりもした。
・「2.5次元の誘惑 」のリリエルの撮影も作品初期の頃だったため、資料が少なかった。
伊織:どんなパンツなのか編集さんに確認したところ、作者の方が絵で正解を送ってきてくれた。
井田:カメラマン側からは流石にそこまでは聞けない。
・井田:設定が固まっていない作品初期で撮影を行う場合、背景が難しい。
学校なのか、体育館なのか、草原なのか。
1話がこうだからと思っても、その後ドンデン返しがあって設定が大幅に変わったりもするので、打ち合わせを重ねて確認する必要がある。
・伊織:井田さんに無理なポーズをお願いされると「じゃあ井田さんがやってみて!」と断ることもある。
井田:それで「あーこれはできないね」と分かる。言い合える関係性が大事。
・伊織:撮影機材ではストロボ以外にレフ板もオススメ。
井田:まずレフ板で光の当て方を学んで、そこからストロボに行くのも良い。
・井田:失敗談で、冬場に撮影することに熱中し、コスプレイヤーさんに風邪を引かせてしまったことがあった。
伊織:大丈夫でした?Twitterで画像4枚合わせで注意喚起とかされませんでした?
井田:それは大丈夫だった。その後もまた撮影させていただけた。
相手のことを気遣ってコミュニケーションをとることが大事。
伊織:でもコレはほんとにそうで、冬の撮影でこっちは薄着で寒いのに、井田さんがダウンを着て「寒いねー」とか言われると「え?」となる。
・国やイベントによってコスプレイベントの文化も違う。
囲み撮影がメインのイベントもあれば、日本のように列撮影がメインのイベントも。
ある国のイベントではカメラマン側が5人位のチームを作って場所を陣取り、コスプレイヤーが撮影してもらいたいカメラマンに撮ってもらうといったスタイルもだった。
トークショーの最後には質問コーナーも開催。
参加者からの質問に丁寧に答えてくれました。
「どうすれば井田さんのようなプロのコスプレカメラマンになれますか?」という質問に対しては「近道や裏技は無くて、地道に努力して、活動を継続することが大切。」とのこと。
一方で伊織さんは「今回のアコスタやコミケ等、大規模なイベントのあとは写真のリツイートが回りやすい。写真が多くの人の目に入ることで、依頼に繋がることもある。」と具体的な回答。
さすがSNSを駆使する人は着眼点が鋭い。
トークショー終了後は伊織もえさんが残り、囲みでのプチ撮影会が開催。
サイン会・トークショー・撮影と大満足なイベントでした。